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【レビュー】 Dir en grey - 「楓」~if trans…~

アーティスト名:Dir en grey
音源名:「楓」~if trans…~
発売日:1998年7月8日

今では超絶な人気を誇るDIR EN GREYがインディーズ時代に残した初のPV集。
当時は小文字表記で活動していましたね。

VHSなので映像や音質は 「ん?」 ですが、必聴なので感想でも。


【収録曲】
01.Ash
02.惨劇の夜
03.業
04.GARDEN

4曲とも正式なCD音源としては発売されていません。

各曲、バージョン違いの収録はありますがね、
このVHSでしか聴けない貴重な曲ばかりのPV集です。

【01.Ash】

シングル 「脈」 のカップリングに別バージョンが収録されている。

音質や全体のまとまりは脈バージョンの方が聴き心地はよく、
ヴォーカルのエフェクトも少なく、主旋律のラインも若干アレンジされている。

一方、ギターの圧や絡み合いはこの楓バージョンの方が好み。

機械工業的な雰囲気を醸し出して面白いです。

全体的に、より厨二くさい。

途中 「回る 回る」 という歌詞がありますが、京は好きなんですね、この 「回る」 という言葉が。

黒夢が好きだった事も歌詞にインスパイアされていると思いますが、
前進バンドLa:Sadie'sの時の 「切断」 という曲でも 「回る 回る」 って連呼してましたからね。

ちょっと回り過ぎでしょう。

歌詞はさておき、この90年代後半ならではのダークヘヴィな曲調で、
映像も牢屋の中で演奏しているメンバーが観られますので一見 (一聴) の価値あり。

ただし、一部、実際のB型肝炎の手術シーンが挿入されているので、
グロ苦手な方は心してかかって下さい。

【02.惨劇の夜】

仮タイトルは 「Tragedy Night」 。

スラムダンクのエンディングに思いを馳せてしまいますが、
直訳で正式タイトルである 「惨劇の夜」 となります。

別バージョンの 「霧と繭」 という曲がミニアルバムMISSAに収録されていますが、
歌詞が一新されています。

というのも、惨劇の夜の歌詞があまりにも残虐過ぎるため、
レコード会社からのクレームが入ったのは有名な話。

残虐具合は個人のさじ加減ですが、
街中で目をつけた幼女を誘拐し性的暴行を加えて殺害、
最後は自死するという結末を描いています。

時系列で書かれた日記調、もとい物語調の歌詞の書き方ですね。

文末に 「~しました。」 という過去形が多く見られるのが特徴的。

「首に手を回し力を込めました」 、 「何度も何度もこの手で殴りました」 など
暴力が直接的に表現される事がほとんど。

「君のお花畑で僕は種を蒔いたけど 紅く濡れたつぼみは咲く事はない」 という部分…。

これはおそらく、 「殺害した女の子を犯したが、死んでいるので当然子供は生まれてこない」 という事かと。

「君のお花畑 = 膣」 「種を蒔いた = 中出しした」 「赤く濡れたつぼみ = 血塗れの赤子」 「咲く = 生まれる」
こんな感じなんでしょうか?

何にせよ、とんでもない歌詞です。

胸糞悪くなりますね。

とまぁ、普通だったら歌詞を見た段階で 「あ、私ちょっとこういうのは…。」 って引くところですが、
はっきり言って曲自体は名曲です。

かつて僕も学生時代にバンドをやっていた時コピーもしましたし、
今でもカラオケで霧と繭を選曲して歌詞は惨劇の夜オリジナルバージョンで歌いますし。

名曲と言っても、曲はすごくシンプルな作りです。
ギターのコードなんて4つくらいしか使ってないし。(笑)

イントロ、Aメロのギターのリフも、
ギター初心者でもある程度弾けてしまいそうなレベル。

といっては失礼過ぎますが。

そんなシンプルなものでも、曲の世界観にはドンピシャで、
かっこよすぎて吐き気ものなんです。

スローなイントロ、そして途中、Vo.京の 「落ちてゆけ」 の声から疾走する展開なんかも最高です。

Aメロに黒夢の棘を隠しきれていない感じもまた良い。

アウトロにも 「落ちてゆけ」 という声と京の悲鳴が入っていますが、
こちらは終幕を迎える感じがします。

You tubeにもアップロードされていますが、
ここではちょっと控えておきますね。( ゚Д゚)

映像だけの話で言えばそんなにグロくないんですよ。
自分視点でグロくないとは言いましたけど基準値は超えてますから。

最後の方でVo.京が歌詞にも出てくる 「白いロープ」 で首吊りをします。

【03.業】

カルマと読む、CD化されていないもったいない曲。
いや、厳密にはされているんですけど…。

別バージョンが関係者への配布デモテープと 「妄想統格劇」 というVHSに収録されていますが、
そちらの方が音のスカスカ感を感じてしまいます。

最新のものでいえば2013年発売のミニアルバム 「THE UNRAVELING」 にも別バージョンが収録されていますが、
もはや別物。

面影はありますが。

いっそ業の別バージョンという位置づけではなく、
新曲として出していいくらい違います。

いや、曲自体はかっこいいんですよめちゃくちゃ。

でも、原曲の業を知っているリスナーとして聴いたときのコレじゃない感。

業がCD未収録の曲といったのはこのためです。

よって、曲単品で聴くならばこちらの楓バージョンがおすすめ。

しかし、楓はVHSという映像作品。

業の映像内容はすべてオリジナルで撮影しているわけではなく、
1曲目のAsh、2曲目の惨劇の夜から切り取られた映像のつぎはぎ。

悪く言えば、手抜き。

でも、彼らの事です。
きっと僕みたいな凡俗にはおよばない考えがあってのPVでしょう。

一部、グロテスクな人形などは業のPVオリジナルで出演 (?) しているものもあります。

まぁ、PVとして観るのであれば妄想統格劇のほうがいい。

曲は王道のダークで高速ヘヴィなもの。

後に出てくる残-ZAN-などのぶっ壊れ系です。

高速な曲調に合わせて映像もドンドン切り替えられていくので、
脳内処理が追いつきません。

【04.GARDEN】

ミニアルバム 「MISSA」 収録のものとは別テイクではありますが、
アレンジ等に大きな変化はありません。

楓の中でこの曲だけ異質でしょう。

メジャー感があると言いますか。

誰でも聴けるとてもキャッチーな曲に仕上がっています。

もっと良く言うなら、V系王道の疾走メロディアスのキラーチューンなので、
ライブで盛り上がる事必至。

良くも悪くも4曲中このGARDENだけが浮いています。

ディルにしては珍しい白系の作品。
映像も音も。



人に歴史ありとは言いますが、この楓というVHSは今のDIR EN GREYから考えるともはや別バンドのものとも言えるような作品。

今では他を寄せ付けない圧倒的なバンドへと到達しましたが、
デビュー前後はこんな感じだったんです。

最近のディルの曲を聴いて好きになった人には到底受け入れられない内容 (技術も込みで) ですが、
昔からのディルファンならたまには押入れから引っ張りだして観たくなってしまうものです。

僕も中学生の時にこのVHSに出会い、学校へ行く前はしょっちゅう観ては精神を清らかにしてから通ったものです。

みなさんもこのビデオを観る時は、親と一緒に観ないように十分配意しましょうか。( ゚Д゚)

【おすすめ音源】

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V系、アニメ、ゲーム、ピアス、爬虫類が大好きな者です。

ゆきちよ

Author:ゆきちよ
本物のゆきちよです、そう、本物のです。

いわゆるヴィジュアル系バンドと呼ばれる人たちの音源(CD、DVD)レビュー。

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